毛穴トラブルの中でも、一際厄介な「たるみ毛穴」。
たるみ毛穴は、老化などにより肌が垂れ下がり、毛穴が下に引っ張られることでできます。
たるみ毛穴が進行すると、伸びた毛穴同士が連結し、小じわのように見える「帯状毛穴」になってしまうことも。
両者ともケアが大変なため、「歳だから、、」と諦めてしまう人も多いでしょう。
しかし、たるみ毛穴も帯状毛穴も日頃のケアで改善していくことができます。
表皮・真皮・皮下組織を正しくケアする
たるみ毛穴・帯状毛穴ができる原因は、表皮・真皮・皮下組織にあります。
皮下組織
皮下脂肪の萎縮&表情筋が硬くなる。
↓
たるんで、毛穴の開きが拡大する。
真皮
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの弾力を保つ成分が減少。
↓
真皮層がたるみ、表面のハリが失われ、毛穴が目立つようになる。
表皮
角質層の乾燥。ターンオーバーの乱れ。
↓
肌のキメが荒くなり、毛穴が目立つようになる。
また、真皮のうるおい不足、表皮の乾燥は、帯状毛穴の原因にもなります。
しかし、言い換えれば
・表情筋を柔軟にする&鍛える
・コラーゲンやエラスチンを増やす
・角質層を潤す
この3つを押さえれば、たるみ毛穴を改善することができるのです。
<最重要>真皮の弾力を取り戻す!
たるみ毛穴対策では、コラーゲンやエラスチンを増やすことがとても重要です。
そして、特に力をいれたいのがコラーゲンの強化!
なぜなら、真皮の約70%を占めているのがコラーゲンだからです。
コラーゲンを強化するには
「コラーゲン配合の化粧品を使えばいいのでは?」と思いがちですが、そのような化粧品を使ってもコラーゲンは増えません。
なぜなら、コラーゲンは分子が大きく真皮まで届かないからです。
たとえ、(低分子化され)真皮に到達したとしても、真皮には外部から与えられたコラーゲンを取り込む機能がないため、コラーゲンとして定着することはありません。
そのため、コラーゲンの生成を手助けする成分を補うことが大切です。
☆ビタミンC誘導体
コラーゲンの合成に必要な成分であり、美白作用、皮脂抑制作用などもある。
浸透力が高いリン酸アスコルビルやリン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)がおすすめ。
☆レチノール
ターンオーバーを促し、コラーゲンを増やす働きがある。
☆ナイアシン(ビタミンB3)
コラーゲンの合成を高め、肌代謝を活性化させる。
低刺激なため、敏感肌の人におすすめ。
エラスチンもお忘れなく
エラスチンは、コラーゲン同士をつなぎ止めるゴムのような役割を担っているため、肌のハリを保つ重要な成分です。
☆ナールスゲン
エラスチンを増やす、肌の酸化を防ぐサポートをする。
コラーゲンを増やす効果も。
☆ネオダーミル
コラーゲンやエラスチンの産生をサポートする。
表情筋を柔軟にして鍛える
筋肉はその上にある皮膚を支えたり、新陳代謝を促したりなど、大切な役割を担っています。
腹筋でもなんでもそうですが、内側の筋肉が鍛えられていないと、皮膚や皮下脂肪がどんどんたるんでいってしまいますよね?
これと同じように、顔の筋肉も鍛えなければ、皮膚は重力に負けたるんでいく一方です。
表情筋を動かし鍛える&ストレッチし、しっかりした土台を作ってあげましょう。
今すぐできる表情筋トレーニング
1、「あ、い、う、え、お、あ、お、い」と発生する。
大きく口を開けて、ゆっくりと。
最後の「い」を数秒伸ばす。
2、「あ、え、い、う、え、お、あ、お、う」
1同様、最後の「う」を伸ばす。
これらを各4セット行います。
また、眼球を上下左右に動かし、「眼輪筋」を鍛えるのも簡単なのでおすすめです。
角質層をたっぷりうるおす
黒ずみ毛穴、真皮毛穴同様、肌の表面をしっかり保湿しましょう。
角質層がうるおっていることで、外部からのダメージを軽減することができます。
おすすめの化粧品
化粧品では、以下の成分が含まれているものがおすすめです。
・セラミド
・イソフラボン
・リピジュア
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
上記で述べた通り、コラーゲン配合の化粧品は、肌のコラーゲンを増やすことはできませんが、角層の水分を保つ働きがあるので、保湿成分としては有効ですよ。
角質層のうるおいを満たし、キメを整えることは、帯状毛穴の予防にもなります。